血と水について
こんにちは。鍼灸師の山内です。
今回は気血水シリーズの<血>と<水>についてです。
血とは
血と書いて「けつ」と読むのですが、実は、皆さんがよく知っている血液とは似ているけれど別物なのです。
血の働きは、栄養素などをからだの必要な場所に送り、栄養すること。いわば、からだを動かしたり、内臓を働かせたりするときの燃料になるものとイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。
以前お話した<気>と今回の<血>を陰陽で分けると<気>が陽で、からだを動かすエネルギーになり、さらに体の表面でウイルスなどの侵入を防いでくれるもの。
<血>は陰で、からだの内側を巡り、栄養を運んでからだを形づくる原料になったり、からだを動かす燃料となっているものと分けられます。
このように、気と血は、陰陽の関係性があり、お互いに必要不可欠な存在で、常に関わり合いながら存在しています。
人のからだをつくり、動かすことができているのもこの<気>と<血>が存在し、滞りなくからだを巡っているからなのです。
水とは
こちらも「みず」と読むのではなく、「すい」と読みます。
<水>はからだの中にある水分の総称で、臓器や肌、粘膜などからだ全体を乾燥しないように潤す働きがあります。
人間のからだは大人の場合、約60%が水分でできているほど、生きていく上で水は欠かせないものです。
それだけ大切な存在で健康にも関わってくるため、喉が渇く前に、こまめに水分補給をすることが大切です。
特に、夏は汗をかいて水分量が減りやすい時期。
少しずつでもいいので、こまめに水分補給をしましょう。
また、水分補給だけでなく、気温や室温、湿度も気を付けておくべきことなので
クーラーや扇風機、氷枕などを上手く利用することも大切です。