ツボのお話
こんにちは
エミシア鍼灸接骨院の小桐です
◯◯には肩こりに良いツボ
◯◯には頭痛に効くツボ
など聞いたことはありませんか?
本日は鍼のツボについてお話しさせていただきます。
ツボとは?
「ツボ」と言われていますが実はその言い方ではありません。
東洋医学の世界ではツボのことを正しくは経穴(けいけつ)と言います
おそらく経穴の「穴」という文字からアナ→くぼみ→ツボという呼び名が一般的となったと言われています。
経穴はもとは、中医学に由来し見出されたものです。
経穴の場所については日中韓で92個のその解釈に微妙な相違が存在した為
2003年に日中韓をはじめとした9カ国2組織が参加したWHO経穴部位国際標準公式会議が
開かれ、2006年に経穴の場所が統一されました。
※WHO: 世界保健機関
なぜツボ(経穴)を刺激するとなぜ調子が良くなるのか?
体に関する全ての情報が集まって来る場所は脳です。
そして身体に関する情報を脳に伝えるのが神経です。
神経が正しく機能をしていれば身体の情報は脳にしっかり伝達されます。
しかし肉体的・精神的な負担により神経の流れが悪くなると、情報は上手く脳に伝達されず
様々な不調を招く事になります。
例えば大都市の道路の交差点は、とても混雑しやすい場所です。
経穴も同じで神経が多く集まっている場所ほど、混雑して脳に送る情報が渋滞してしまいます。
その結果、様々な体の不調を呼び込んでしまいます。
その神経の交通整理が経穴です。
経穴の場所の多くは関節、筋肉、動脈、静脈、骨、神経の上部などに多く存在をしています。
よって刺激をする事で神経の通りを良くし、身体の機能を回復させる事が出来ます。
【正しい経穴の見つけ方】
経穴を見つける時の目印は骨です。
例えば手の甲にある万能のツボの「合谷 (ごうこく)」の見つけ方です。
効果は頭痛、目の疲れ、肩こり、ストレスを緩和するなど他にもたくさんあります。
【見つけ方】
①親指と人差し指の骨が接している付け根を探します。
②付け根からそのまま人差し指の指先に向かって指を滑らせます。
または指先から付け根に向かって指を滑らせます。
③1番凹んでいる場所が合谷です
【正しい経穴の押し方】
強く押すほど効くと思いがちですが、これは大きな間違いです。
痛い方が聞きそうだからと強く押すのも逆効果です。
理由としては痛くなるまで強く押してしまうと筋肉が緊張してしまい硬くなります。
筋肉が硬くなってしますと経穴には届きません
そればかりか患部に炎症を起こしてします可能性があります(もみかえしの状態)
疲れやだるい時はリラックス押しです。
押して気持ち良さを感じる程度の軽めの圧です。
痛みやこりの時にはスッキリ押しです。
痛た気持ちいいと感じるくらいまでの少し強めの圧です。
そして押す時には息を吐き、戻す時には息を吸うという呼吸法を取り入れるとさらに効果的です。
最後に
WHOでは経穴は全361穴と定めており私達の身体にはたくさんあります。
経穴はそれぞれ場所も違い、効果も変わっていきます。
ぜひこの症状に効く経穴を知りたいという方は気軽にスタッフに声をかけて下さい。